読書記録
やっぱり宮部みゆきの江戸ものはいい。「人々の生活感とともに、人間の業が描けているか、ということかもしれません。登場人物をただ動かすのでは足りない。彼らの生い立ち、今の時代に置き換えたらどんな人物で、どんなふうに悲しむのか…。それらを自分の中…
実は、私はみうらじゅんが好きだ。 おもむろに「実は」とわざわざ言うところが、 暗に「大きな声では言えないが」という、 後ろめたさ、恥ずかしさを抱えていると いうことになる。 では、何故、みうらじゅん様のファンであるということが、うしろめたくはず…
いっきに読み終えた。 高砂の街は大好きで、縁も深いのでよけいに面白かった。 北前船の港はここ瀬戸内に多くあるから、馴染み深い。 大阪の水路も日ごろの仕事場であるから、これも身近に感じられる。 楽しい航海でした。
ほぼ日のサイトから見つけて読み始めたのは、もうずいぶん前のこと。やっと、読了。 読み終えるまでに時間を要したのは、内容が難しかったからでも、面白くなかったからでもない。 その全く逆であり、どこを読んでも、身につまされる内容で、考え考え読んで…
ああ、こんなふうに暮らしたい、オシャレしたい、生きたい。 毎日特別なことをされているわけではない。 ただ、魔女の宅急便をかいた人で、国際アンデルセン賞を受賞された超有名な方だ。 ただ、86歳というには可愛くて元気いっぱいの方だ。 ただ、憧れの鎌…
俳優の大泉洋さんを主人公に「あてがき」した小説。解説も大泉洋さん。そして、今度公開される映画の主人公も大泉洋さん。 まさに大泉洋のためにある小説。 内容(「BOOK」データベースより)出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。…
ささらシリーズの2作目。 1作目の「ささらさや」同様に優しくて力強い物語だ。 加納さんの小説は、すごく難しい問題を優しく温かな言葉でときほぐすように描いていく。物足りなさを感じることもあるが、おおむね受け入れてしまう。 今回の小説では。孤独につ…
駒子シリーズに出逢って加納朋子さんのささらシリーズへ。 珍しく映画から先に観ていたことを読み始めてから思い出した。 これも連作ミステリー。 恐ろしい出来事は何ひとつ起こらない。虫唾が走るような悪人もひとりとして登場しない。 生きるのに、苦しみ…
ミステリーの分野に「日常の謎」というジャンルがあるとは知らなかった。駒子シリーズにひかれたのは、まさにそれだった。ちょっとしたこだわり。いつだって綱渡りには変わりないのだ。 「そう、君は鈴の音を聞いてしまった。だから諦めるのはまだ早いんだ。…
「いったい、いつから疑問に思うことをやめてしまったのでしょうか? いつから、与えられたものに納得し、状況に納得し、色々なことすべてに納得してしまうようになってしまったのでしょうか? いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。 何も…
癖のある物語である。伊賀者たちの生き方を人でなしだと同じ伊賀者が吐き捨てるようにいう。第二次伊賀攻めにより壊滅的に滅ぼされてもなお生き続けていく人でなしの国を想う。 無門の術の恐ろしさ。 作者の描く人間の弱さこそが、結局はひとを破滅させるの…
買って本棚にしまったまま忘れていた。スティホーム中の本の整理で、ひょっこりと見つけた。で、読み出した第1巻。これが面白くて面白くて、やめられない止まらない。2巻3巻4巻も買い求め一気に読了。能島から淡路島、木津川の河口、淡輪、雑賀!馴染み深い…
歳を重ねると感性がより豊かになると言ったのはだれだったかしら? 「50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり。」 何歳になっても、日々新しい感動を積み重ねて生きたいなぁ。いいことばかりじゃないからな。 でもね 「今日と明日は違う一日で、そ…
ああ、なんという観察眼!そして、そういうふうに語られていく日常の愛おしさ! 津村さーん!私の中にも、いるんですよお〜! 以下は本の紹介文################################ うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように。豪雨による帰宅困難者の心…
弊社主催のまほろば映画祭で上映することが決定したので、原作もろとも映画も観ることに。 ずいぶん前に書いていたんだけれど やはり私には書ききれなかった。 弊社のN会長が2回にわたって書いたものを 引用させていただく。#################### ウーマンラ…
お金持ちになりたいと思ったことはないが、お金は欲しい。何のために?お金で買いたい幸せがあるから。しかし、お金で買えない幸せがあるなぁ。当たり前やけど、時間は元に戻らない。やはり自分が一番望むのは、ドラえもんだったりする。と、アホなこと考え…
引用から 長野県東御市田沢地区。このままでは増え続ける「過疎の村」のひとつになりそうな地域が今、静かで力強い変化を経験している。一軒の酒屋を復活させるプロジェクトが、地域再生を呼び起こしはじめたのだ。著者は「千曲川ワインバレー」で「ワイン県…
暮らしの美しさと価値 とても難しいけど優しいことばで 書かれている。 大切なものはきっと見つかる。 ちゃんと目に見える。 そう感じた。
社長に貸していただいた本。 言葉を生業にしているのだから、分かりきっている内容ではあるが、実践できているかと言えば、全くである。日常生活や職場ではなおさら。意識しないとあかんな。深く反省します。
10月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:491ナイス数:25それでもこの世は悪くなかった (文春新書)の感想もう、この人の言うことなら、そうだそうだと拍手喝采。読了日:10月31日 著者:佐藤 愛子夕映え天使 (新潮文庫)の感想なんとなく、軽いも…
9月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1321ナイス数:54火花 (文春文庫)の感想やっと、読めた。予想以上に素晴らしかった。いっぱいいっぱい小骨がひっかかって、痛いような作品でしたけど、愛しい作品です。読了日:09月30日 著者:又吉 直樹ナ…
6月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:442ナイス数:12宇宙兄弟(31)限定版 (講談社キャラクターズライツ)の感想諦めってある意味では決意に似ているーやっぱり名言! いままで、この本のいくつものことばに元気をもらった。今回もKindleの配信を…
5月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:678ナイス数:38最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華 (角川文庫)の感想また、涙腺が、、、。あかん、ハマった。読了日:05月26日 著者:椹野 道流最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)の感想不覚…
2016年12月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:368ページ ナイス数:12ナイス阿蘭陀西鶴 (講談社文庫)の感想 書くということは、これほどまでに生々しいものだったのかと、改めて感じた。井原西鶴とその周辺の人々の生き様が、盲目の西鶴の娘…
2016年11月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:310ページナイス数:11ナイス聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)の感想辛くて、痛くて、苦しくて、何度も涙が止まらなくなった。美しい音楽のようにこころに響いてくる。波の…
2016年10月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:620ページナイス数:35ナイス怒り(上) (中公文庫)の感想人を信じることは自分自身を信じること。わが子の将来の幸せを信じることができない父親の哀しみが、痛くて辛くて、一生懸命祈った。 たま…
2016年9月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1657ページナイス数:67ナイス後妻業 (文春文庫)の感想ハードボイルドサスペンス劇場はおもしろいけれど、やっぱりどこか現実離れしていて、すうっとははいることができない。読んでいる時ずうっと…