みうらじゅん「ない仕事」の作り方

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実は、私はみうらじゅんが好きだ。

おもむろに「実は」とわざわざ言うところが、

暗に「大きな声では言えないが」という、

後ろめたさ、恥ずかしさを抱えていると

いうことになる。

では、何故、みうらじゅん様のファンであるということが、うしろめたくはずかしいと感じてしまうのか?

みうらじゅん様に対しても、そのファンに対しても

失礼極まりない話ではないか。

しかしながら、それこそが、みうらじゅん様のみうらじゅん様であるが所以であり、偉大すぎるカリスマである証なのだと、ファンの私は確信する。

みうらじゅん様の言葉に涙を流さんばかりに感動し、感化され、みうらじゅん教に密かに入信し、生き方に呆れながらも憧れ、いやいや、こんなことを公表すれば、私の清純で高貴なイメージは砕け散り

、数少ない友人さえも去ってしまうのではないか。

とすら思うが、好きなんだから仕方ない、観念しよう。

 

ということで、この本は私のようなファンをつくるに至ったみうらじゅん氏の軌跡であり、最高のビジネス書である。

ちなみに、この本は2021年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」である。

 

以下は感動の推薦コメントのコピペ

「ナイ、ナイ、ナイ、恋じゃない♪ナイ、ナイ、ナイ、仕事がない!
ちょうど一年前のこと。博多駅ビルに入っているうちの書店は、緊急事態宣言を受けて休業することが決まりました。「明日からよろしく」職場から電話がかかってきて、あっさりと何もない1ヶ月半がスタート。最初は「あっ、明日食べようと思ってロッカーに入れといたお菓子が腐る…」くらいの感想しかありませんでした。とはいえ、自宅謹慎では発散しきれないありあまる体力を消耗してやり過ごすべく、アテもない散歩という名の徘徊を、密を避けながら続けました。すると、とめどない不安にかられ、眠れなくなるハメに。立地により開いてる書店は通常営業、しかもかなり客数も増えてるようだ、ということに気づいたのです。一方、こちらは週に一度出勤して、お客さんのいない店で誰も買えない新刊を出す。一冊も売れてないのに次の新刊が届く。涙がでてきました。「まずい、まずいやろ、まずくない?ウチの店大丈夫?どうすればいい?不安。ふあんタスティック!」
頭に浮かんだのは「仕事がナイなら、作ればいいジャナイ」。いまこそこの本を読み直すとき。ゆるキャラ、マイブームなど数々の流行語を生み出してきたMJ(みうらじゅん)流のかなりどうかしている仕事の作り方です。

いままで誰も気に留めてなかったモノ・コトに注目し、これと決めたら、それが好きでたまらないのである、と自分を洗脳し、周囲が無視できないほどの異様な熱で、この人どうかしてる、と思わせるプレゼンをすることで、数々の仕事を作ってきたMJ。

巻末の糸井重里さんとのスペシャル対談で、糸井さんは、「みうらが拾わなくなったら、ただの風景に戻る。拾うからなにかになるんだ」と言います。わたしの周囲にも、きっと見落としてるものがあるのでしょう。下を向いて歩こうと思いました。

ププッと笑っているうちに、なんとかなるんじゃないかという気になってくる。のけぞるほど熱くどうかしているこの本を読めば、ショボい日だったとしても「でも、そこがいいんじゃない!」と面白がれる。明日もきっとどうにかなる。そう思えてくるのです。」

 

この本で、またまた、私も、

みうらじゅん氏に救われました。

 

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