6月の読書記録

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1619ページ
ナイス数:52ナイス

けむたい後輩けむたい後輩感想
わかる、わかり過ぎるぐらいだ。
何が?
栞子の気持ちが。
美里の闘志が。

少々説明的ではあるけど、
女だからこその想いを、深くえぐった作品だ。
読了日:6月27日 著者:柚木麻子
でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相 (新潮文庫)感想
これほどまでに歪曲されたものを、わたしたちはさも真実かのように思い込まされているものなんだろうか。読んでいて背筋が寒くなったのは事実。
この夏、18歳の選挙がはじまる。
読了日:6月19日 著者:福田ますみ
昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)感想
木皿泉の存在を知ったのは、『すいか』というテレビドラマだった。この時は視聴率も振るわなかったから、彼らがメディアにのっていくのは、『野ブタをプロデュース』や『Q10』から先になる。初の小説となる本書も上梓するのに6年かかったというから、遅筆も根性もの。
無駄を削ぎ落としておきながら、また、無駄とおもえるものを加え、また切り捨て、また、継ぎ足す。完成したものは、シンプルでありながら、暗喩に満ちている。で、いったい何が言いたいねん。ほんとは、からっぽの箱の中の宇宙を読者は覗いているのかもしれない。
読了日:6月13日 著者:木皿泉
暴れ彦四郎―鎌倉河岸捕物控〈4の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)暴れ彦四郎―鎌倉河岸捕物控〈4の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)感想
シリーズ4作目。相変わらず面白い。仲良し4人がそれぞれに成長し、個性を発揮していく様が優しく描かれている。彼らを囲むまわりの大人たちがまた魅力的なおとななんだよね。
読了日:6月7日 著者:佐伯泰英
引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2)引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2)感想
『超高速参勤交代』『まらそん侍』に続いての土橋章宏の小説。土橋氏が放送作家であり、脚本家
であることを初めて知って、なぁるほどなー、とナットク。起承転結の定石に則った作品の面白さがある。しかし、前の2作にくらべると今回の作品は少し読み劣りがする。登場人物の苦悩、葛藤が描き込めてないようにおもう。引っ越し三千里の苦労は此れ程までに大変なのかと、同情させないと、などとおごったことを感じてしまった。それでも痛快で面白かったんだけどね。
読了日:6月5日 著者:土橋章宏

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