「いったい、いつから疑問に思うことをやめてしまったのでしょうか? いつから、与えられたものに納得し、状況に納得し、色々なことすべてに納得してしまうようになってしまったのでしょうか? いつだって、どこでだって、謎はすぐ近くにあったのです。 何もスフィンクスの深遠な謎などではなくても、例えばどうしてリンゴは落ちるのか、どうしてカラスは鳴くのか、そんなささやかで、だけど本当は大切な謎はいくらでも日常にあふれていて、そして誰かが答えてくれるのを待っていたのです……。」
—『ななつのこ 駒子シリーズ (創元推理文庫)』加納 朋子著から
第3回鮎川哲也賞受賞作。
これはミステリー?
日常に散りばめられた疑問?
ファンタジー?
いいな、いいな、なんとはなく、不思議だけど愛らしい物語でいいです。謎解きというには、少し物足りなさはあるけれど、そこがまたいいのだ。若いというのも、また、いいなぁ。
駒子シリーズはまりそうです。