実家の売却先が決まり、年末には引渡しが完了します。
妹と二人で最後になるであろう里帰り。
母の生前お世話になったご近所の方へご挨拶にまわって、少し家の中を見てまわりました。
祖母の着物や帯。
使わないまま箱に入った食器セット。
メモが残された手帳ややノート。
私たちの結婚式の写真。
ずいぶん整理したつもりでしたが、
まだまだ、母や祖母が遺した物がいっぱいあります。
差し障りのあるものは捨てて、全てを引き受けてくれる方へ。
もう、訪れることはないでしょう。
家を出てからのほうが長くなりましたから、あまり実感がなく、別れを惜しむ気持ちやさみしさも薄いことに、我ながら驚いています。
祖母や母の想い出も、私たち姉妹が最後になります。
それは、生きてる限りは存在し続けてあります。