死ぬまでに 一度は見ておけ 灘まつり

この国は海に囲まれ、幾つもの山があり、山から流れる川によって豊穣の大地が育まれた。四季があり、秋には田に稲穂が実り、一面黄金色に輝く。この季節にしかないこの国の風景が広がる。集落の細い道を神輿がゆく。踊りながら舞いながら、実りの歓びを天に突き上げて祭りが始まる。祭りのための食が供され、酒が酌み交わされ、唄い叫び体ごとぶつかり合う人と人。男も女も、老いも若きも、気持ちはひとつ。生きとし生きるもの全てへの畏敬と感謝。

お盆よりも、お正月よりも祭りにかける思いが強い我が故郷。10月は祭り一色だ。今年は念願の桟敷席で「灘のけんか祭り」を堪能した。

「よーいやさー!よーいやさー!」

渦の如く、なだれの如く。祭りは波うち、絢爛豪華な屋台が練り合わせば、場は最高潮に達する。

何度も!何度も!何度も!

陽が落ち、屋台に電飾が灯されると、祭りはいちだんと美しさを増したままに引いてゆく。

明日の本宮のための演出は、粋でかっこよくて、感度的!

灘のけんか祭り 宵宮は最高だった。

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祭りが終われば、いよいよ大好きな日本酒の仕込みが始まる。厳しい寒さを経て、新春には人が醸す豊かな恵みがもたらされる。自然と人の律儀な営みが、これからも続いていきますように。災害の多かった今年はとりわけ深く祈りたい。